庭木が家具になるまで＝その⑦ 柿の丸太でどんな物が作れるか

堀川さんに早速軽トラに乗せてきた柿の丸太を見てもらいました。
製材さえすれば小物を作る事はできそうです。

お店の中に戻ってどんな物が作れそうか教えてもらいました。
お店には柿（黒柿）で作られたお箸や茶筒、香入れなどもありました。

けやきの茶筒




いろいろな茶筒


小皿


ぐい吞み


他にお箸や箸置きなども作れそうです。

それぞれの小物にするためにはどのくらいの大きさにすればよいかを聞いて、
後はお客様次第です。

堀川さん夫妻とのお話はとても楽しく、
冗談を交えながら気が付くと２時間ぐらいお店に居ました。

さて、伊那に戻ってお客様にこのような物が作れるので、
どんな物がどれくらい希望かメールで尋ねました。
お客様のお返事は、

出来れば、ダイニングテーブルに合わせたスツールが２脚欲しい。
茶筒を３つ、小皿を２０枚ほど、とれるならサラダボウルが欲しいという事でした。

製材の終わった材はもうスツールを作れるほどありませんでした。
スツールように製材しなくてはなりません。
残っている丸太は、短く、細く、曲がっている物が多く
果たしてスツールの材が取れるのか不安でした。

あと残っている材はザクロです。
厚みを３㎝に挽いてあります。
皮に近い部分はずいぶんと割れが入っています。
使える板は３枚でした。
巾は１５㎝前後です。


ザクロでろくろ細工ができるのか、ネットで調べてみました。
少ないですが、加工している業者はありました。

堀川さんにもザクロで小物を作れるか確認しました。
３㎝の厚みでサラダボウルができるのか。
使ったことはないが、浅い物なら作れるだろうとの返事をいただきました。
ただ、箸は狂うと思うのでできないと言われました。

柿材がうまく製材できるとして、作れるスツールのデザインの提示しました。
テーブルのイメージに合わせて座板に肉桂を挟んでみました。
このくらいの量なら肉桂は残っています。




小物はザクロで作ってはどうかの提案をお客様にすると、
そのようにして欲しいと言われました。

２回目の製材、に続く

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