庭木が家具になるまでーその⑰ 製作過程⑦

脚を組む前にダイニングテーブルの天板を先に塗装しました。
完成まで反り止めを入れられないので、塗装する事で狂うのを少しでもなくすためです。
また、肉桂には思ったより老けの部分があったので、
早くプレポリマーを木に浸透させて、もろい部分を固めたかったからです。
スツールと同じように塗って、水研ぎを繰り返します。
肉桂は驚くほど塗料を吸い込んでゆきました。




その間に脚の組立です。


上下桟のホズ穴に接着剤を塗り、ホゾ用の木片を入れ、そこに接着剤を塗り、


脚部分のホゾ穴にも接着剤を塗り、


クランプで締めつけます。




組み上がった脚や貫板も塗装をしました。


これで残るはサイドテーブルのみとなりました。

まずは肉桂の天板を接ぎ合わせます。
4枚接ぎです。
板を並べてみました。


2枚づつを接ぎ合わせ、出来た板をまた接ぎ合わせます。




引出の前板が入る幕板を作ります。
1枚の板を横と縦に切ってから、




前板分を取り除いて接着しなおします。


手間がかかりますが、幕板の木目が繋がって美しく仕上がります。


脚に幕板が入るホゾ穴をあけます。




同様に幕板にも脚や引出の受けとの接合のためのダボ穴やホゾ穴をあけます。




先細りの脚にするために脚の2面を斜めにカットします。


両サイドの脚を組み立てました。


天板をサンディング、面取りしました。


天板を塗装しました。
つくづく肉桂という木は表情豊かな木だと思います。


完成へ、に続く

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