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空 2011.8生まれ    すず 2009.7生まれ   おちゃめ 1997.7~2016.12

ダッチプルアウトテーブルその① [製作過程]

久々に製作過程を書きます。

今回は、「天板がスルスルッと伸びるんです」の記事でご紹介した延長式テーブルの製作過程です。

既存の椅子2脚とセットとでお客様からのご注文のテーブルです。

完成するとこんな感じ・・・

イメージ図01b.jpg

片側のみの延長テーブルです。

イメージ図02b.jpg

でも、以前ご紹介した物とは少し違います。

今までの物は、天板に突板合板を使用していましたが、突板は薄く、傷がつくと下地の合板が見えてしまうことがありました。

それを今度は無垢で作りました。支え板のみ合板を使用します。

分解図b.jpg

合板を使用していた理由としては、延長テーブルなので、反りがあると、延長テーブルと、高さの差が出てしまったり、天板が2枚重ねてある構造なので、ガタつきが出てしまうことをなるべく避ける為です。

今回無垢を使用するに当たり、天板に反りがなるべく出ないように、ワードローブの板組の扉でやった、同じ反り止め加工を行いました。反り止めについての詳しいことはそちらで見てください。

まずは、材料から、

今回は山桜で作ります。

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他の部材分も少し含まれますが、天板を無垢で作るので、結構、材が必要です。

木どり(荒材から、部材となる材をとってゆく)が終わり、ある程度製材しました。

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足材が8本あるのは、他のテーブル用も混ざっています。

まずは天板を接ぎます。

接ぎ口にビスケットと呼ばれるサネ材を入れる穴を開け、接着剤とビスケットを入れながら、接いでゆきます。

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山桜には色の白っぽい辺材が含まれるので、木目を見ながら、今回は赤い芯材の部分とのコントラストを付けたストライプに接ぎました。

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この白っぽい部分も年月が経つとどんどん赤くなるので、最終的にはあまりコントラストが目立たなくなります。

次に反り止めです。

今度は、天板の小口(木の年輪が見える切り口)側に、反り止め板のコバ(木目方向の切り口)ドミノと呼ばれるホゾ材を入れる穴を開け、つなぎ合わせるのですが、天板の収縮に合わせて、木が動けるように、工夫がしてあります。

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両端それぞれ2個のドミノの穴だけスロットルになっています。

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同じように延長天板も反り止めをつけます。

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支え天板にも見える側には無垢材を貼り付けます。

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こちらは、ビスケットとドミノの併用です。

後は、天板の仕上げと脚です。

お楽しみに・・・


おまけ

猫ショット

柏もち、ならぬ、柏ねこ?

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なんか、勝手にくるまってました。

人間はどこに座れば・・・

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リビングの座椅子を占領です。(^_^;)


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